2020年のふたご座流星群の活動は、12月14日10時頃に極大を迎えると予想されています。今年は、15日が新月のため月明かりの影響もなく、かなり良い条件で観察できます。

流星が最も多く現れそうなのは、13日の夜から14日の明け方にかけてです。流星は、20時頃から現れ始め、本格的な出現は22時頃からで、夜半を過ぎた頃に数が最も多くなります。

流星は、「ふたご座のあるところ」を中心に出現しますが、流れる方向は様々なので空全体に現れることになります。いつどこに出現するかは分かりませんので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにすると良いです。どうぞ、暖かくしてご覧になってください。

「ふたご座流星群」の母天体は、フェートンだと言われています。フェートンは1.43年の公転周期を持つ近地球小惑星の一つです。一般に流星群は彗星活動により放出されたダストが起源だと考えられています。ですから、フェートンは過去に大量のダストを放出していたと推定され、彗星と小惑星の中間的な特徴を持つ過渡的な天体である可能性が高いといわれています。宇宙には、まだまだ謎が多いですね。