2023年の「ふたご座流星群」の活動は、12月15日4時頃に極大を迎えると予想されています。
今回は13日が新月のため、月の光の影響もない絶好の条件の中、12月13日の夜から15日の夜の3夜にわたり、21時頃から翌朝の5時過ぎ頃まで観察できます。
このような好条件は8年ぶりです。
特に12月14日夜から15日明け方にかけて、多くの流れ星(流星)がみられる予測です。
流れ星(流星)は、「ふたご座のカストルの近く(放射点)」を中心に出現しますが、流れる方向は様々なので空全体に現れることになります。
放射点だけを見ていると、流れる瞬間を見落として視線が追いつかなかったり、放射点から少し離れたところから光輝くものを見落としたりします。放射点を見るよりも、雲がなく街灯などの明かりのない方向を見ると良いです。お勧めは、仰向きに寝転んで真上(天頂)を見ることです。どうぞ、暖かくしてご覧になってください。なお放射点が天頂付近にくるのは、1時40分ごろです。
流れ星は、宇宙空間にあるチリ(ダスト)が、地球の大気に飛び込み摩擦によって光を放つ現象です。
流れ星の多くは散発的なものですが、毎年決まった時期に空の一定方向(放射点)から、たくさんの流れ星が出現することがあります。これが「流星群」です。彗星が太陽に接近するときに、その公転軌道上にチリの帯を残していきます。その帯の中を地球が通過することで、チリの群れが地球の大気に飛び込み、流星群が生まれます。ですから毎年ほぼ同じ時期に、流星群はあるのですね。
ところで今回の「ふたご座流星群」の母天体(チリを出す天体)は、小惑星ファエトン(フェートン)だと考えられています。なぜ、彗星ではなく「小惑星」のファエトンが母天体なのでしょうか。
ファエトンは1983年に発見されましたが、そのときは「彗星ではない」とみられていました。しかし「ファエトンの軌道周期と、ふたご座流星群の軌道周期が一致する」という報告があったことから、ファエトンがふたご座流星群の母天体であると考えられました。
その後の21世紀初頭までの調査では、ファエトンには彗星状の尾などは発見できませんでしたが、炭素を多く含む小惑星であることが分かりました。そのことより、ファエトンは彗星だったものが、チリを出しつくして小惑星となったのだと考えられました。
最近の調査では、2013年に彗星状の尾が発見され、ファエトンが今もなお活動していることが明らかとなりました。さらに2017年に地球に接近したときにレーダー測定が行われ、形状が球形に近いこと、直径が約6㎞であることが判明しました。
ファエトンは、過去に大量のチリを放出していた彗星と小惑星の中間的な特徴を持つ過渡的な天体であると考えられています。
宇宙には、まだまだ謎が多いですね。
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